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公開日:2026.08.10

もしも災害でエアコンが止まったら?

目次:

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    忙しい人向けにこの記事の要約
    • 真夏の停電でエアコンが止まると、室温が急上昇して熱中症の危険が高まる
      気温が35℃を超えると扇風機の風は熱風に変わり、体を冷やしきれません。高齢者や乳幼児、ペットは特に注意が必要です。
    • 停電直後はプラグを抜き、体を冷やして、長引くなら涼しい場所へ移動する
      冷蔵庫は開けずにカーテンで遮熱し、首・脇・手首を冷やしながら水分と塩分を補給します。停電が長引く場合はクーリングシェルターへの移動を検討しましょう。
    • エアコンを動かすなら定格出力1500W以上のポータブル電源、長期停電には家庭用蓄電池
      起動時には通常の2倍から3倍の電力が必要なため、瞬間最大出力2000W以上が目安です。数日以上続く停電には、太陽光発電と組み合わせた家庭用蓄電池が有効です。

    はじめに


    夏の停電は、ほかの季節と比べてリスクがまったく異なります。気温35℃を超える日が続く中でエアコンが止まれば、室内温度は急速に上昇し、熱中症の危険が迫ります。

    2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震 (M7.1・最大震度7) では、発生直後に約4万8000戸が停電しました。真夏の停電は、ただ暗くなるだけではなく、命に関わる問題になることがあります。

    参考:気象庁 「令和8年熊本地震 ポータルサイト」
    NHKニュース 「熊本地震 停電や断水 ガス 宅配便などライフラインへの影響【7月31日】」
    NHKニュース 「熊本地震 車中泊で死亡 熱中症疑い」

    この記事では、夏の停電でエアコンが止まったときに取るべき行動と、日ごろからできる備えを解説します。

    夏の停電でエアコンが止まると何が起きるか


    室内温度は想像以上に上がる

    エアコンが止まった室内は、外気温に近い温度まで急上昇します。日当たりのよい部屋では、外気より高くなることもあります。環境省の熱中症予防情報サイトでは、暑さ指数 (WBGT) が31以上になると熱中症の危険レベルとされており、真夏の停電でエアコンが使えない状況はこの水準を超えやすくなります。

    参考:環境省 「熱中症予防情報サイト」

    扇風機だけでは限界がある

    充電式の扇風機は停電時に活躍しますが、気温そのものは下げられません。気温が35℃を超えると扇風機の風が熱風に変わり、むしろ体温を上げてしまう場合があります。扇風機はあくまで補助手段として使い、状況によっては早めに涼しい場所へ移動する判断が必要です。

    高齢者・乳幼児・ペットは特に注意

    体温調節機能が難しい乳幼児や高齢者は、室温上昇の影響を受けやすく、熱中症の重症化リスクが高くなります。ペットも同様です。家族の状態を常に確認しながら行動しましょう。

    停電直後にやること


    エアコンの電源プラグを抜く

    停電が復旧した瞬間、電圧が不安定になってエアコンが誤動作したり、故障の原因になることがあります。停電に気づいたら、エアコンの電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。復電後に安全を確認してから再度差し込みます。

    冷蔵庫・冷凍庫の扉を開けない

    扉を閉じたままにすれば、冷蔵庫は2〜3時間、冷凍庫は半日程度、保冷効果が維持できます。食材を確認したい気持ちを抑えて、扉を開けずに待ちましょう。

    カーテンを閉めて遮熱する

    直射日光が入ると室内温度が急上昇します。まだ部屋が涼しいうちにカーテン (特に遮光カーテン) を閉め、温度上昇を少しでも遅らせましょう。

    家族を涼しい部屋に集める

    家の中で最も涼しい場所 (北向き・日当たりの少ない部屋) に家族を集め、全員の健康状態を確認します。特に高齢者・乳幼児の様子をこまめに見ましょう。

    スマートフォンの充電を確保する

    スマートフォンの充電を確保する

    停電中の情報収集にスマートフォンは欠かせません。モバイルバッテリーやポータブル電源で充電できるようにしておきましょう。

    エアコンなしで体を冷やす応急対策


    首・手首・脇などを集中的に冷やす

    体の冷却に最も効果的なのは、血流が皮膚近くを通っている部位を冷やすことです。首の後ろ・脇の下・手首の内側・太もものつけ根が代表的な場所です。保冷剤や氷をタオルで包んで当てましょう。

    扇風機と濡れタオルを組み合わせる

    体や服に水を吹きかけて扇風機の風にあたる方法は、気化熱を利用した冷却法です。体感温度を下げる効果があります。ただし気温が35℃を超えている場合は効果が限られるため、早めに避難を検討してください。

    水分・塩分をこまめに補給する

    気温が高い環境では、気づかないうちに大量の汗をかいています。15〜20分に1回程度、水分を補給しましょう。発汗量が多い場合は塩分も必要です。経口補水液やスポーツドリンクが効果的です。

    公共の涼しい場所に移動する

    停電が長引く場合、自宅にとどまるよりも、クーリングシェルター (自治体が指定した指定暑熱避難施設) などに移動する判断が重要です。体力があるうちに移動しましょう。

    クーリングシェルターとは、熱中症特別警戒情報が発表された際に自治体が開放する公共施設や民間施設のことです。2024年から全国で整備が進んでいます。

    参考:環境省 「指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)・リンク集」

    停電時の非常用電源


    万が一、大規模な停電が発生した場合でも、ポータブル電源や家庭用蓄電池を備えていれば、生活に必要な電力をしっかりと確保できます。

    エアコンを動かして室内の環境を快適に保つことができるため、夏の熱中症や冬の低体温症といったリスクからご家族を守る、有効な防災対策となります。

    ポータブル電源でエアコンを動かすには

    ポータブル電源でエアコンを動かすには

    ポータブル電源でエアコンを動かすことは可能ですが、いくつか条件があります。

    一般的な6畳用の家庭用エアコンの場合、冷房時の消費電力はおよそ400Wから700Wです。しかし、運転をスタートする起動時には、通常の2倍から3倍の電力が瞬間的に必要になります。そのため、エアコンをポータブル電源で動かすには、定格出力が1500W以上、瞬間最大出力が2000W以上の製品が目安となります。

    また、ほとんどの家庭用エアコンは100V仕様ですが、大型のモデルや業務用には200V仕様のものもあります。ご使用になる前に、エアコン本体や説明書で電圧を確認しておきましょう。

    関連記事ポータブル電源でエアコンは何時間動かせる?ポータブル電源の選び方や注意点を解説!

    家庭用蓄電池なら数日単位の停電にも対応できる

    家庭用蓄電池なら数日単位の停電にも対応できる

    ポータブル電源は持ち運べる利点がある反面、容量に限りがあります。停電が数日以上続く場合は、大容量の家庭用蓄電池が有効です。太陽光発電と組み合わせれば、昼間に発電・蓄電して夜間に使うサイクルを維持できます。

    普段からできる備え


    熱中症対策グッズを揃えておく

    停電時に電気なしで使える熱中症対策グッズを、事前に揃えておきましょう。

    • 保冷剤 (複数個を常時冷凍庫に入れておく)
    • 経口補水液・スポーツドリンク (備蓄)
    • 冷却スプレー・冷感タオル
    • 体温計・血圧計 (電池式)

    特に保冷剤は、停電後も冷凍庫の中に入れておけば数時間は保ちます。首や脇を冷やすのに使えるため、複数個を常備しておくと安心です。

    充電式扇風機を準備しておく

    電池式・USB充電式の扇風機は、停電時でも使えます。停電直前に満充電にするのが理想ですが、普段から充電状態を維持しておく習慣をつけておきましょう。

    ポータブル電源を用意しておく

    ポータブル電源を用意しておく

    エアコンを動かすことを想定するなら、定格出力1500W以上・大容量のポータブル電源を備えておくことをおすすめします。スマートフォンの充電から冷蔵庫の維持、扇風機の稼働まで、幅広く対応できます。

    家庭用蓄電池の導入を検討する

    家庭用蓄電池の導入を検討する

    数日単位の長期停電に備えるなら、家庭用蓄電池の導入が最も根本的な解決策です。太陽光発電と組み合わせれば、停電が続いても電力を自給できます。蓄電池と太陽光発電の組み合わせは、電気代の節約にもなるため、平時からの経済的なメリットもあります。

    特設ページ「Anker Solix XJ シリーズ」の特設ページはこちら

    まとめ


    夏の災害でエアコンが止まると、熱中症のリスクが急速に高まります。停電直後の行動と、平常時の備えの両方が重要です。

    • 停電直後はエアコンの電源プラグを抜き、冷蔵庫は開けない
    • 首・手首・脇など血流の多い部位を集中的に冷やす
    • 気温35℃超が続く場合は、クーリングシェルターや商業施設への移動も選択肢に
    • 短時間の停電にはポータブル電源、数日以上の長期停電には家庭用蓄電池が有効
    • ソーラーパネル (太陽光発電) と組み合わせれば、昼間に発電・蓄電しながら停電中も電力を自給できる
    • 保冷剤・経口補水液・充電式扇風機は平常時から備えておく
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